けれどもその課題が解決されていないままなのが問題である。
小泉首相がいっていることも同じで、道路財源にしろ、公共投資削減にしろ、誰もがおかしいと思っているけれども既得権とかいままでの慣性の法則が効いてできていないのである。
課題はすでに見つかっている。
解決の方向性もある程度できていて、実現するのかどうかだ。
それが決まれば、あとは細かい詰めのところになる。
道路や橋も、ただなら誰だってほしい。
受益者から負担金を取るといったら、急に真剣になるだろう。
そういうチェックのメカニズムを入れなければ本質的には改まらないと私は思うのだが。
自分の部署で解決されていなくてもう他の部署ではもう解決されている問題もいっぱいある。
他の先行している会社では、それはもうとっくに解決されていることもある。
まず先行事例を聞くことが大事だ。
日本の場合は、開発情報など一部を除きコンフィデンシャル(極秘)が意外と少なく、飛び込みのアポで聞きにいっても結構詳しく教えてくれる。
知り合いなら、その数倍だ。
情報を入手して、それを自分の事例に適用すれば大幅に時間をセーブできる。
問題の解決で必要なのは、制約条件を列挙してそのなかで選択肢を挙げていくこと。
そして、その優先順位を決めていくという作業につきる。
問題解決のための選択肢を十項目挙げても主要なのは3つぐらいしかなく問題解決にできる。
あとは、いかにその優先度の高い政策を重点的に実行するかが課題解決のために有効になる。
こういう問題解決手法は頻繁に問題が起きている職場ならば職場のなかで訓練できるけれどもなかなか現実にはそうはできない。
それをシミュレーションでやるのが、ビジネススクール(経営大学院)の授業である。
そこではいろいろなシミュレーションを繰り返して問題解決をすることによって、反復訓練ができる。
英語のリピート演習ではないけれどもこういうシチュエーションではこれだということが次々に浮かんでくるよう訓練をしている。
現実の仕事で比較的それができやすいのは経営コンサルティングの仕事で自社の事例ではなくていろいろな会社の問題を受けて、その解決策を考えていくときに、問題解決の反復訓練ができる。
その体験は貴重である。
私が読んだ本のなかでこの選択肢のリストアップ、分析の場合の技術に最も役立つと思ったのが、後正武氏の『意思決定のための分析の技術』(D社)である。
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